1999年12月、キム・ウンジュ(チョン・ジヒョン)は慣れ親しんだ海辺の一軒家『イルマーレ』(イタリア語で「海」)を引き払い都心のアパートに引っ越して行く。郵便箱には自分宛に来る手紙をアパートに転送して欲しいという手紙を置いて。
1997年12月、ハン・ソンヒョン(イ・ジョンジェ)は親戚が建ててくれた海辺の一軒家『イルマーレ』に引っ越してくる。ところが、新築のはずの『イルマーレ』の郵便箱に見知らぬ女性キム・ウンジュからの手紙を受け取る。不思議に思いながらもハン・ソンヒョンは返事を送る
それから二人は手紙のやり取りをするが、最初は互いに相手が嘘をついていると思っている。だが、1998年の1月8日に大雪が降るから気をつけて、という手紙をキム・ウンジュからもらったハン・ソンヒョンはその予言が当ったことから信じるようになり、またキム・ウンジュもハン・ソンヒョンの真摯な手紙を読むうちに次第にイルマーレの郵便箱を通じて2年前の世界に手紙が届いていることを信じるようになっていく。
ハン・ソンヒョンは高名な建築家の父に捨てられたと思っている建築学科の大学生。大学には籍を置いているだけで、建築現場で働いている。キム・ウンジュはアメリカに留学後連絡が途絶えた昔の恋人が忘れられない声優。互いに心に傷を持つ二人は手紙を通じて心を開きはじめる。やがて二人はキム・ウンジュが住む2000年に会う約束をするのだが・・・ |